TRパターン技術と服飾造形の繋がり
TRとはTRANSFOM(変形)RECONSTRUCT(再組み立て)を意味する立体デザイン構成から
平面パターンメイクに繋げる服飾造形技術です。
服飾クリエーター向けの立体アート、バランス感覚を独創的に応用し表現出来得る前衛的実践技術です。

平面デザイン画では表現出来きない、立体的なデザインを実寸の原型トワルに、直接ドローイングし構成します。
ドローイングをする上での重要なポイントはデザイン線が立体形の頂点を通る事です。このワンピース原型の場合、
通過ポイントはバストポイント、ウエストポイント、肩甲骨のポイントです。

ワンピース原型は前後パネルラインで構成されたオーソドックスなシルエットです。この作品はデザインシルエットを
完璧に維持しデザインラインをアシメトリックに再構成したデザイン例です。
TRPattern Technique
TRPattern technique differs significantly from conventional flat pattern making since clothes are constructed in 3d, and in doing so, the need for darts is completely eliminated. Thus the traditional flat pattern method of clothes making is totally reconceptualised.
 
 
 
 
 
原型トワルにカラーペンを使ってドローイングされたデザイン線を、最終線をカーブ定規を使い補正します。
カットラインとなるデザイン線に合印を正確に入れ、パーツ分解します。
分解後、全てのパーツは平面化し原型時のダーツ分量が各パーツに必然的に分散されます。
 
Stage1
Create own design line,drawing directly onto the 3D base form. The design line must pass the tip of the conventional dart placements and in doing so, the standard dart volume is dispersed.
 
Stage2
This 3D form is then dismantled and the design line is cut to create a flat pattern form. This flat pattern form is then traced onto fabric and seam allowances are incorporated into the design.
 
Stage3
In the final stage, the fabric is sewn together and the 3D form is reconstituted once more. With TRPattern Technique, the whole design process is reconceptualised so that clothes are designed in 3D and the need for conventional darts are eliminated
 
 
 
 
 
 
 
 
各平面パターンを元に裁断工程に入ります。縫い代、ノッチを入れた各部分パーツはダーツ分量を含み、縫製時にウエストからバストにかけての立体フォルムが確認されます。

後中心にあった開きは、デザイン線上に隠され、見返し、裏地パーツは原型パターンを使い裁断、ワンピースの完成です。原型時のパネルラインは消えアシメトリックデザインが強調されます。

この技術の特徴は商業ベースアイテムパターンを基本原型にすることにより、着心地の良さが維持され最小限の補正で、平面パターンメイク展開技術では表現出来得ない立体デザイン構成が容易に、敏速に実践可能であるということです。

また立体上でのデザイン構成は全体のプロポーション、デザインボリューム感覚が著しく養われ、より独創的な作品を作りあることが出来ます。

芸術的デザイン感覚に立体パズルのような遊び感覚を踏まえた、服飾クリエーター向けの新しい造形技術です。
 
 
 
 
 
 
 
 
TRブラウス原型を使った立体デザイン

アシメトリック立体デザインで身頃から袖口までを繋げた帯状のパーツを組み合わせた作品例です。
立体状でデザイン線の繋がりを考えプロポーション、バランスを補正します。
最終的にカーブデザイン線を定規で補正し、記号を付けた合印を入れます。

シーチング原型に鋏を入れ、パーツ分解を行います。各平面パーツにアイロンをかけ、イセ、伸ばし部分が必要な箇所を確認します。

裁断工程に入ります。
各パーツに1cmの縫い代を付け裁断します。ノッチを入れ縫製準備を行います。

1cmの縫い代、合印を確実に合わせ中縫いし、全ての縫い代を片倒ししてアイロンで整え完成です。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
TRブラウス原型を使った立体ボリューム造形デザイン例。

平面シーチングパーツを再度組み立て、立体状にします。
シルエットを立体で絞り、補正します。この場合ウエスト前後にピンを打ちミシンで上から固定します。
 
 
 
シルエットを決め、三角形のフレアーボリュームを立体上で差込み固定します。
立体上で造形するため、ボリュームバランスが直接確認出来き、デザイン線の補正も自然なカーブラインで繋げることが出来ます。

上下バランスを考慮し、袖山にギャザーボリュームを造形してみました。
この場合、簡単に平面パーツを部分的に切り開きボリュームを計算し裁断します。
全てのパーツを再分解し、平面パターン化します。

フレアー分量が多く、平面状で重なる場合は、フレアー内側に接ぎを入れます。

裁断後、全てのパーツを組み立て縫製します。初回のアシメトリックデザイン線を変えずにボリューム造形を完成させました。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
TRワンピース パネルライン原型からの立体造形デザイン例

このデザイン例は全ポイントを通過した、1本のデザインを原型内側で構成した例です。
デザイン線をパーツ化するため、線にボリュームの強弱を付け、1本のリボンが捩れている様なデザインを構成してみました。

デザイン線を補正し合印を入れ、鋏を入れます。テープ状のパーツ以外は基の原型の形を保っているため、必要最小限の接ぎを入れ、平面化します。

イセ、曲取り部分を確認し、裁断工程に入ります。

テープ状パーツは艶入りの生地を使い、色彩コントラストで立体感をつけます。

極端にカーブが多いため縫い代を5mmに揃えノッチを入れ裁断します。
テープ状のパーツには張りを出すため全面に芯を張ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
見返し、裏地は原型平面パターンを使い地の目を縦に揃え裁断します。

後中心にあった開きは、脇下のデザイン線上に移動しコンシールファスナーを使い隠します。

ノッチを完璧に合わせ、5mm縫製で中縫いをし、全ての縫い代を身頃側に倒し、アイロンで確りと固定します。

パネルラインのワンピース原型から始めた作品は、原型時の着心地を完璧に維持すると同時に、全てのダーツ分量をリボン状のデザイン線上に分散させることが出来ました。

完成したワンピースは、原型時のパネルラインを完璧に消し、身体に沿ったシルエット上に、巻きついたリボンが浮き出て見えます。
 
 
 
 
 
 
 
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